北太平洋の西側,アジア大陸の東に位置する弧状列島。日本列島はかつて大陸と陸つづきであったが,今からおよそ1万年前に現在の形となった。北海道・本州・四国・九州の4つの大きな島と約7000の小さい島々からなり,地形は複雑で,山地が全国土の4分の3に達する。急な傾斜地が多く,河川は短く急流。火山が多く,火山による災害や地震の発生による災害も多い。海岸線の出入りははげしく,リアス海岸や岩石海岸などが見られる。太平洋側は,黒潮(日本海流)にあらわれ北部から親潮(千島海流)が南下し,潮境付近では,魚類が豊富。日本海側では,対馬海流が北上する。また,列島の南北で気温の差が大きく,気候もいくつにも分かれている。
日本の自然地域
日本は太平洋をめぐる大山系の一部で,国土の4分の3は山地である。山地や火山帯の多くは日本列島の方向にそい,とくに,東北山系と西南山系がまじわる本州中央部は日本の屋根にあたり,高くけわしい山々がそびえている。一方,平野・盆地・丘陵・台地は国土のおよそ4分の1にすぎない。また,海岸線は複雑で,まわりの海流は沿岸の気候や産業に大きな影響をあたえている。