物体に温度変化をおこさせる原因を熱という。物体が熱を吸収すると,温度が上がるが,固体が液体に,液体が気体にというように状態の変化がおこっている間は,熱が吸収されても温度変化はおこらない。熱の量を表す国際単位系の単位は仕事を表す単位のジュール(J)。このほかカロリー(cal)やキロカロリー(kcal)などがあるが,栄養学や生物学に関すること以外には使われない。◇イギリスの物理学者ジュールは1847年に,外からくわえた仕事が摩擦によって熱にかわることを調べ,4.1855Jの力学的エネルギーがいつでも1calの熱にかわることを発見した。
コーチ
熱は物体の分子運動によるもので,温度が高いほど,分子運動がさかんである。