のうかんし【納棺師】 遺体(いたい)をひつぎに納(おさ)めるために,さまざまな処置(しょち)を行う専門(せんもん)の職業者(しょくぎょうしゃ)。死んだ人の体を湯灌(ゆかん)(湯洗(ゆあら)い)で清(きよ)め,経帷子(きょうかたびら)などの死装束(しにしょうぞく)に包(つつ)み,死化粧(しにげしょう)をほどこし納棺(のうかん)する作業を行う。最近(さいきん)ではエンバーミング(遺体保全(いたいほぜん))とよばれる,葬儀(そうぎ)までの防腐処理(ぼうふしょり),事故(じこ)などでの傷(きず)の修復(しゅうふく),やせた顔にふくらみをもたせたり皮膚(ひふ)にはりをもたせる処置(しょち)も行っている。葬儀社(そうぎしゃ)や湯灌専門業者(ゆかんせんもんぎょうしゃ),納棺専門業者(のうかんせんもんぎょうしゃ)の社員である。◇2009年,アメリカ第81回アカデミー賞(しょう)で外国語映画賞(えいがしょう)を受賞(じゅしょう)して注目を浴(あ)びた日本映画(えいが)『おくりびと』は納棺師(のうかんし)が主人公の映画(えいが)。