のうど【農奴】 中世ヨーロッパの封建(ほうけん)社会で,領主(りょうしゅ)から貸(か)しあたえられた土地を耕作(こうさく)した農民(のうみん)。移動(いどう)の自由がなく,領主(りょうしゅ)のために一定日数労働(ろうどう)する義務(ぎむ),結婚(けっこん)・死亡(しぼう)・パン焼(や)きかまどにまで税(ぜい)をはらう義務(ぎむ)があり,土地とともに売買された。しかし,家畜(かちく)や労働手段(ろうどうしゅだん)をもち,家族をやしない財産(ざいさん)を子にのこすなど,古代の奴隷(どれい)とは異(こと)なる。