のぼりがま【登り窯】 複数(ふくすう)の窯(かま)室(焼成(しょうせい)室)を,丘陵(きゅうりょう)や台地の斜面(しゃめん)などに階段状(かいだんじょう)にきずいた,陶磁器(とうじき)を焼(や)くための窯(かま)。燃料(ねんりょう)のたき口は一番下の窯(かま)室にある。16世紀(せいき)後半の桃山(ももやま)時代に朝鮮(ちょうせん)半島から導入(どうにゅう)された。この窯(かま)は,下から上へと伝わる余熱(よねつ)を利用するため燃料(ねんりょう)が節約(せつやく)される。また「けりロクロ」の導入(どうにゅう)とともに,陶磁器(とうじき)の大量生産(たいりょうせいさん)が可能(かのう)になり,日本の焼(や)き物(もの)は多様化していった。