はいぶつきしゃく【廃仏毀釈】 明治(めいじ)時代の初(はじ)めに行われた,ゆきすぎた仏教(ぶっきょう)の廃止(はいし)運動。明治維新(めいじいしん)の復古(ふっこ)思想から神道を国教とする考えがあり,1868(明治(めいじ)1)年神仏分離令(しんぶつぶんりれい)がだされて,神社から仏教的(ぶっきょうてき)なものがのぞかれた。神官(しんかん)を先頭とする群衆(ぐんしゅう)が寺をおそって仏像(ぶつぞう)や仏具(ぶつぐ)を焼(や)いたのは,このときのことである。コーチ 奈良(なら)の興福寺(こうふくじ)の五重塔(ごじゅうのとう)は,わずか25円(一説(いっせつ)には250円)で売りにだされたという。