はいぶん【俳文】 俳諧(はいかい)的(てき)なあじわいをそなえた随筆(ずいひつ)や紀行(きこう)文。文中に俳句(はいく)を入れることが多い。江戸(えど)時代の俳人(はいじん)によって書かれた。松尾芭蕉(まつおばしょう)の『おくのほそ道』,横井也有(よこいやゆう)の『鶉衣(うずらごろも)』,与謝蕪村(よさぶそん)の『蕪村(ぶそん)文集』,小林一茶(こばやしいっさ)の『おらが春』など,簡潔(かんけつ)・枯淡(こたん)なのが特色。◇松尾芭蕉(まつおばしょう)が手紙の中で「誹文(はいぶん)」という言葉を使っている。実文に対して使われていたらしい。