アジア州の南アジアにある,インダス川流域をしめる国。政治体制は共和制で,元首は大統領。首都:イスラマバード,面積:79.6万km2(2015年),人口:1億9702万(2017年),言語:ウルドゥ語(国語),英語(公用語)など,宗教:イスラム教など,民族:パンジャブ人,パシュトゥン人,シンド人など。
自然のようす
インダス川流域の平野と,北部・西部の山地・台地からなる。国土の大部分が乾燥帯に属し,東部は砂漠が広がり,西部の山地や高原にもほとんど森林がない。
あゆみ
紀元前2600〜前1800年ごろ,インダス川流域で古代インダス文明がさかえた。19世紀末にイギリスの植民地となったが,1947(昭和22)年にイスラム教徒が多い地域がパキスタン,ヒンドゥー教徒が多い地域がインドとして分かれて独立した。
産業のようす
主産業は農業と繊維工業で,かんがい水路網が発達したパンジャブ地方とインダス川下流域を中心に,小麦・米・綿花などを栽培している。工業は繊維・食品・衣類など軽工業が中心で,繊維・衣類・米が重要な輸出品。
日本との貿易
パキスタンから日本への輸出:織物用糸と繊維製品,衣類と同付属品,有機化合物など。
パキスタンの日本からの輸入:乗用車,一般機械,自動車部品など。(2015年)
国名の由来
パンジャブのP,アフガンのA,カシミールのK,シンドのS,バルチスタンのSTANと5地方の文字の組み合わせ。
国旗の由来
白は平和,緑は繁栄を表し,三日月と星はイスラム諸国の国旗に共通のデザイン。