はたさはちろう【秦佐八郎】 (1873〜1938)明治末(めいじまつ)〜昭和期の細菌(さいきん)学者。島根(しまね)県に生まれる。第三高等学校(今の京都(きょうと)大学)を卒業(そつぎょう)後,伝染(でんせん)病研究所に入り,北里柴三郎(きたさとしばさぶろう)のもとでペスト菌(きん)を研究。のちドイツに留学(りゅうがく)してエールリヒのもとで研究をつづけ,1910(明治(めいじ)43)年,梅毒(ばいどく)によく効(き)く化学療法剤(りょうほうざい)サルバルサン(606号)を発見した。