はつあんけん【発案権】 法案(ほうあん)を議会(ぎかい)に提出(ていしゅつ)する権利(けんり)。法案提出権(ほうあんていしゅつけん)ともいう。議院内閣制(ぎいんないかくせい)を採用(さいよう)している日本では,国会議員(ぎいん)と内閣(ないかく)がこの権利(けんり)をもつが,実際(じっさい)にはほとんどの法案(ほうあん)を内閣(ないかく)が提出(ていしゅつ)している。◇立法権(りっぽうけん)と行政権(ぎょうせいけん)を厳格(げんかく)に区別(くべつ)するアメリカ合衆国(がっしゅうこく)のような国では,議員(ぎいん)だけが発案権(はつあんけん)をもつ。コーチ 発案権(はつあんけん)は個々(ここ)の議員(ぎいん)が単独(たんどく)で行使できるのではなく,衆議院(しゅうぎいん)で20人,参議院(さんぎいん)で10人以上(いじょう)の賛成(さんせい)を必要(ひつよう)とする。国会議員(ぎいん)の発議(はつぎ)による立法(りっぽう)を議員立法(ぎいんりっぽう)という。