体の不自由な人やお年寄りが社会生活をしていく上で,さまたげ(バリア)になるものを取り除く(フリー)こと。だれもが暮らしやすい社会をつくることを目的として生まれた考え方で,もともとは道路の段差をなくしたり,お風呂に手すりをつけたりするなど,物理的なバリアを取り除くことをさしていた。しかし,現在は心理的なバリア(差別や偏見),制度上のバリア(障がいの有無で就職・資格などが制限されることなど),文化情報面のバリア(文字放送のないテレビ,音のしない信号など)を取り除くこともさす。バリアフリーを進めるために,公共施設などで高齢者や障がい者に対応する設備を整えることなどを義務付けたバリアフリー新法が定められている。◇バリアフリーをさらに進めて,障がい者や高齢者・健常者の区別なく,だれにでも使いやすいような製品・建物・空間をデザインすることをユニバーサルデザインという。
⇒バリアフリーの社会
⇒ユニバーサルデザイン