パリきょうてい【パリ協定】

地球温暖化(ちきゅうおんだんか）対策(たいさく）について定(さだ）めた国際的(こくさいてき）な取(と）り決(き）め。2015（平成(へいせい）27）年12月に開(ひら）かれた国連気候変動枠組条約第(こくれんきこうへんどうわくぐみじょうやくだい）21回締約国会議(かいていやくこくかいぎ）（COP(コップ）21）で採択(さいたく）され，2016年11月に発効(はっこう）した。2019年に効力(こうりょく）が切(き）れる京都議定書(きょうとぎていしょ）にかわり，2020年以降(いこう）の温室効果(おんしつこうか）ガス（二酸化炭素(にさんかたんそ），メタン，フロンなど）削減(さくげん）のためのルールが定(さだ）められている。京都議定書(きょうとぎていしょ）から離脱(りだつ）したアメリカ合衆国(がっしゅうこく）や二酸化炭素排出量(にさんかたんそはいしゅつりょう）が世界一(せかいいち）の中国(ちゅうごく）を含(ふく）む196の国(くに）と地域(ちいき）が参加(さんか）し（2016年11月現在(げんざい）），「世界的(せかいてき）な平均気温(へいきんきおん）の上昇(じょうしょう）を産業革命(さんぎょうかくめい）前(まえ）に比(くら）べて2度未満(どみまん）に抑(おさ）える」ことを目標(もくひょう）としている。全参加国(ぜんさんかこく）は削減目標(さくげんもくひょう）を国連(こくれん）に提出(ていしゅつ）して削減(さくげん）を進(すす）め，5年ごとに見直(みなお）すことが求(もと）められており，先進国(せんしんこく）には発展途上国(はってんとじょうこく）への資金援助(しきんえんじょ）を義務付(ぎむづ）けているが，2017年6月にアメリカが離脱(りだつ）を表明(ひょうめい）した。