アジア州の南アジアにある,ガンジス川下流域をしめる国。政治体制は共和制で,元首は大統領。首都:ダッカ,面積:14.8万km2(2015年),人口:1億6467万(2017年),言語:ベンガル語(公用語),英語,宗教:イスラム教,ヒンドゥー教など,民族:ベンガル人など。
自然のようす
国土の大部分はガンジス川・ブラマプトラ川がつくった低湿な三角州。大部分が熱帯のサバナ気候に属し,高温多雨。国土の大半が低地のため,雨季には川の水があふれて大規模な洪水が発生することがある。
あゆみ
旧イギリス領インドの一部。1947(昭和22)年にイスラム教徒の多いパキスタンの一部(東パキスタン州)として,ヒンドゥー教徒の多いインドと分かれて独立した。その後,本国のパキスタン(西パキスタン)と対立した結果,1971年にパキスタンと分かれて独立した。
産業のようす
ジュートの世界的産地として知られ,米・茶・サトウキビ・ジャガイモの生産量も多い。北東部で天然ガスが産出する。工業は繊維工業のほか,外国の援助により製鉄・機械・肥料・石油精製などが行われている。
日本との貿易
バングラデシュから日本への輸出:衣類と同付属品,履物,織物用糸と繊維製品など。
バングラデシュの日本からの輸入:鉄鋼,乗用車,一般機械など。(2015年)
国名の由来
「ベンガル人の国」という意味の語から。デシュは国の意味。
国旗の由来
緑は農業の発展をいのり,赤は独立闘争の際の犠牲者をたたえしのぶ気持ちと,太陽のめぐみを表している。