はんじえ【判じ絵】 江戸時代(えどじだい)に流行(りゅうこう)した,絵(え)によるなぞなぞのこと。ものの名前(なまえ),言葉(ことば)や地名(ちめい)を絵柄(えがら)の組(く)み合(あ)わせで表(あらわ)した「しゃれ」で,たとえば,台(だい)に乗(の)ったキツネで「大根(だいこん)」,人(ひと)のほおにとまった蝶(ちょう)で「包丁(ほうちょう)」,ネギが4本(ほん)で「根岸(ねぎし)」,歯(は)とさかさまになったネコで「箱根(はこね)」といったたぐいのもの。刷(す)り物(もの)で売(う)られたり,手(て)ぬぐいのデザインや浮世絵(うきよえ)の詞書(ことばがき)などにも使(つか)われた。現在(げんざい)でも祭礼(さいれい)のあんどんなどで見(み)かけることがある。