*はんばつせいじ【藩閥政治】 明治(めいじ)時代,薩摩(さつま)(鹿児島(かごしま)県)・長州(ちょうしゅう)(山口(やまぐち)県)藩(はん)の出身の政治(せいじ)家が政権(せいけん)をひとりじめして行った政治(せいじ)。明治維新(めいじいしん)が薩摩(さつま)・長州(ちょうしゅう)・土佐(とさ)(高知(こうち)県)・肥前(ひぜん)(佐賀(さが)県)の4藩(はん)を中心になしとげられたので,この4藩(はん)の出身者が政治(せいじ)の実権(じっけん)をにぎったが,のち征韓論(せいかんろん)をめぐって分裂(ぶんれつ)し,薩長(さっちょう)両藩(はん)の出身者が大きな勢力(せいりょく)をもった。この藩閥政治(はんばつせいじ)に反対して自由民権(みんけん)運動や大正時代の護憲(ごけん)運動がおこされ,藩閥(はんばつ)の勢力(せいりょく)はしだいにおとろえていった。