ひがきかいせん【菱垣廻船】 江戸(えど)時代の大阪(おおさか)-江戸(えど)間をむすぶ定期輸送(ゆそう)船。1624年ごろから定期的(ていきてき)な航海(こうかい)が始まり,大阪二十四組問屋(おおさかにじゅうしくみどんや)・江戸十組問屋(えどとくみどんや)の統制(とうせい)下で運航(うんこう)。木綿(もめん)・油・酒などの輸送(ゆそう)にあたったが,17世紀(せいき)後半におこった樽廻船(たるかいせん)にしだいに圧倒(あっとう)され,おとろえてしまった。コーチ 積(つ)み荷が海に落ちないように,船べりに菱形(ひしがた)に交差(こうさ)した垣(かき)をつくったことから,この名が出た。⇒千石船(せんごくぶね)