ひじかたとしぞう【土方歳三】 (1835〜1869)幕末(ばくまつ)期の幕臣(ばくしん)。京都(きょうと)で反幕府勢力(はんばくふせいりょく)を取り締(し)まった新撰組(しんせんぐみ)の副長(ふくちょう)。武蔵(むさし)国多摩郡(たまぐん)石田村(現在(げんざい)の日野(ひの)市)に生まれる。新撰組隊長(しんせんぐみたいちょう)の近藤勇(こんどういさみ)らとともに1863年春に京都(きょうと)に赴(おもむ)き,尊攘(そんじょう)倒幕(とうばく)運動の警戒(けいかい)にあたる。その後,新撰組(しんせんぐみ)は旧幕府軍(きゅうばくふぐん)の一員として戊辰戦争(ぼしんせんそう)を戦(たたか)った。土方(ひじかた)ら新撰組(しんせんぐみ)は,1868年の鳥羽(とば)・伏見(ふしみ)の戦(たたか)いに敗(やぶ)れて以後(いご),甲州勝沼(こうしゅうかつぬま)(山梨(やまなし)県),結城(ゆうき),宇都宮(うつのみや),会津(あいづ)などを転戦(てんせん)し,北海道(ほっかいどう)の箱館(はこだて)(函館(はこだて))に逃(のが)れた。土方(ひじかた)は榎本武揚(えのもとたけあき)の指揮(しき)下で戦(たたか)ったが,1869年5月,五稜郭(ごりょうかく)の戦(たたか)いで戦死(せんし)した。