ひちりき【<篳篥>】 雅楽(ががく)の楽器(がっき)。木管楽器(もっかんがっき)で,チャルメラやオーボエと同じ種類(しゅるい)の縦笛(たてぶえ)。長さ18cmの竹管(かん)の表に7つ,裏(うら)に2つ,合計9個(こ)の穴(あな)があけられ,管(かん)の上端(じょうたん)にアシでつくった2枚(まい)のリード(簧(こう))をさしこみ,それを口にくわえてふいて鳴らす。音色は強く,するどく,哀調(あいちょう)をおびているのが特色(とくしょく)。奈良(なら)時代に中国からつたえられ,雅楽(ががく)の主要楽器(しゅようがっき)となった。合奏(がっそう)では主旋律(せんりつ)をうけもつ。