地上で気象観測するためにおかれているよろい戸のついた箱。「ひゃくようそう」ともよむ。気温や湿度の観測は戸外でしなければならないが,日射や雨,雪に影響されないように百葉箱の中で行う。白ペンキをぬり熱吸収を少なくして,よろい戸のすき間から風が通りぬけるように設計されている。とびらは北向きにし,観測時に日光が入らないようにする。露場という芝生の平地の中央に,底の高さ1mくらいにおく。ふつう,この中には自記温度計・自記湿度計・通風乾湿計・最高最低温度計などをおく。◇気象官署では,1993(平成5)年3月から百葉箱を使った気象観測をやめ,同じ条件下においた白金抵抗温度計や塩化リチウム露点計で気温や湿度を観測することになった。