ひょうが【氷河】 高山や高緯度(いど)地方の万年雪が氷塊(ひょうかい)となり,自分の重みで下降(かこう)するもの。温帯(おんたい)地方でも高い山地の頂上(ちょうじょう)近くに見られる谷氷河(ひょうが)と,極(きょく)地方で陸地(りくち)全体をおおっている大陸氷河(たいりくひょうが)とがある。前者は深い谷をきざみ,その谷底(たにぞこ)を1日数mの速さで流れくだり,後者も年間数十mぐらい移動(いどう)する。アルプス・ヒマラヤ・ロッキー・アンデスなどの大山脈(さんみゃく)には谷氷河(ひょうが)が広く分布(ぶんぷ)し,アラスカ・グリーンランド・南極大陸(なんきょくたいりく)などには大陸氷河(たいりくひょうが)が厚(あつ)くおおっている。コーチ 南極大陸(なんきょくたいりく)とグリーンランドの氷河(ひょうが)が氷河(ひょうが)全体の99%をしめる。