ひょうご【兵庫】 神戸(こうべ)港の古いよび名。現在(げんざい)の神戸(こうべ)港の西半分(兵庫(ひょうご)港)にあたる。古くから瀬戸内(せとない)海海運の重要(じゅうよう)な港。奈良(なら)時代は大輪田泊(おおわだのとまり)とよばれた。平安時代末期(まっき)には,平清盛(きよもり)が中国(宋(そう))との貿易拠点(ぼうえききょてん)として大輪田泊(おおわだのとまり)を修築(しゅうちく)している。鎌倉(かまくら)時代から兵庫津(ひょうごのつ)とよばれるようになり,停泊(ていはく)船からは関銭(せきせん)を徴収(ちょうしゅう)する兵庫関(ひょうごのせき)として知られた。◇関銭(せきせん)の徴収権(ちょうしゅうけん)は東大寺(とうだいじ)と興福寺(こうふくじ)にあったが,応仁(おうにん)の乱(らん)後武士(ぶし)がうばった。