政党に投票し,各政党の得票率に比例して議席を配分する選挙制度。候補者の得票数の順に当落をきめる制度では,ある候補者に票が集中したり,落選者に投じた票(死票)がむだになったりして,政党の得票数と議席数に大きなへだたりができ,選挙民の意思が正しく反映されないということで考えられた制度である。◇いくつもの方法があるが,日本では,政党があらかじめ候補者の名簿をつくり,名簿の上位から当選者をきめていく拘束名簿式比例代表制が衆議院で採用されている。参議院の比例代表区では,2000年非拘束名簿式比例代表制を導入した。