滋賀県中央部にある日本最大の湖。最大深度103.8m。断層・陥没によって形成されたもの。東岸は愛知川・日野川・野洲川などが流れこみ,西岸は比良山地が湖岸にせまる。南岸から瀬田川が流れ出し,下流は宇治川・淀川となって大阪湾に注ぐ。魚介類が豊富で,古くからえり漁が行われた。古くは近江八景として知られ,現在は琵琶湖国定公園に指定されている。湖水は近畿地方の水資源としてひじょうに重要で,農業・工業・上水道用水や発電などに利用され,阪神工業地帯の発達もこの水に負うところが大きい。また,琵琶湖疏水により京都市にも送られ,沿岸の大津市や長浜市などにも工業が発達している。面積:670.3km2。