電磁誘導の法則と電気分解の法則がある。
電磁誘導の法則
1つの回路に生じる誘導起電力の大きさは,その回路をつらぬく磁界の時間的な変化の割合に比例するというもの。1831年にファラデーが発見した。
電気分解の法則
電気分解において,流れた電気量と,それによって生じた化学変化との間の定量的関係をのべた法則。これによれば,
(1)電気分解によって生成する物質の質量は流れた電気量(電流の強さと時間との積)に比例し,
(2)同一電気量によって生成する物質の質量はその物質の化学当量(原子量をその原子価でわった値)に比例する。したがって,すべての物質の1グラム当量を電解生成するのに必要な電気量は相等しい。この電気量を1F (ファラデー)といい,約9万6500C(クーロン)である。