北ヨーロッパ,バルト海のボスニア湾とフィンランド湾に面する国。政体は共和政で,元首は大統領。首都ヘルシンキ。国土は比較的低平で,氷河によってつくられた約6万の湖がある。気候は,高緯度のわりには温和。国土の約7割が森林におおわれるため,林業と製材・パルプ・製紙工業が重要産業。近年は金属・機械(近年は情報通信機器)などの工業も発達。農業と林業の兼業農家が多く,畜産もさかん。生活水準が高く,社会保障制度がととのっている。12世紀よりスウェーデン・ロシアの支配をへて,1917年に独立を宣言し,共和国となった。正式にはスオミ共和国。1995年,EU(ヨーロッパ連合)加盟。◇スオミは「湖の国」の意。面積:33.8万km2,人口:537万。
国名の由来
「フィン人の国」という意味。フィンランド人は自国のことをスオミ(湖沼の国)という。
国旗の由来
青は国土の1割近くをしめる湖沼と青い空を,白は雪を表し,十字の旗じるしは北ヨーロッパの一員であることを示す。