ふくじん【副じん】 脊椎(せきつい)動物の内分泌器官(ないぶんぴつきかん)の一種(いっしゅ)で,左右のじん臓の上端(じょうたん)にある。副(ふく)じんは中心部の髄質(ずいしつ)とそれをとりまく皮質(ひしつ)とからなり,前者は糖代謝(とうたいしゃ)に関与(かんよ)するアドレナリンを,後者は水分・塩分(えんぶん)・糖分(とうぶん)の代謝(たいしゃ)や性(せい)発育に関(かん)するホルモンを分泌(ぶんぴつ)する。◇発生的(はっせいてき)には副(ふく)じん皮質(ひしつ)が中胚葉性起源(ちゅうはいようせいきげん)であるのに対し,副(ふく)じん髄質(ずいしつ)は外胚葉性(がいはいようせい)の交感神経系(しんけいけい)由来である。