ぶけやしき【武家屋敷】 武士(ぶし)が住(す)んでいた住居(じゅうきょ)。鎌倉時代(かまくらじだい)のころに寝殿造(しんでんづくり)をもとにつくられたとされ,室町時代(むろまちじだい)になると書院造(しょいんづくり)を取(と)り入(い)れた。江戸時代(えどじだい)には幕府(ばくふ)や藩(はん)から支給(しきゅう)され,城下町(じょうかまち)の一角(いっかく)に建(た)てられるようになった。周囲(しゅうい)を堀(ほり)で囲(かこ)み,建物内(たてものない)には居間(いま)・寝室(しんしつ)・書斎(しょさい)・台所(だいどころ)・茶室(ちゃしつ)などを備(そな)えているのが特徴(とくちょう)。現在(げんざい)も日本各所(かくしょ)に残(のこ)り,角館(かくのだて)(秋田(あきた)県)や松阪(まつさか)(三重(みえ)県),知覧(ちらん)(鹿児島(かごしま)県)などには武家屋敷(ぶけやしき)が集中(しゅうちゅう)した街並(まちな)みが残(のこ)る。