ぶざえもんいっき【武左衛門一揆】 江戸(えど)時代後期の1793年,伊予(いよ)国(愛媛(えひめ)県)でおきた大規模(きぼ)な一揆(いっき)。吉田藩(よしだはん)(伊達氏(だてし)3万石(ごく))が紙座(かみざ)をもうけて御用(ごよう)商人と結託(けったく)し,コウゾ・紙にきびしい専売制(せんばいせい)をとったので,これに苦しんだ藩(はん)内83か村9600余(よ)人の農民(のうみん)が一揆(いっき)をおこした。指導(しどう)者の武左衛門(ぶざえもん)は3年間,変装(へんそう)して藩(はん)内の農家を戸別訪問(こべつほうもん)し,この大一揆(いっき)をまとめあげたとつたえられ,一揆勢(いっきぜい)は要求(ようきゅう)のすべてを通した。