ふなこしやすたけ【舟越保武】 (1912〜2002)岩手(いわて)県出身の彫刻(ちょうこく)家。東京美術(とうきょうびじゅつ)学校彫刻(ちょうこく)科塑造(そぞう)部を卒業(そつぎょう)後,大理石彫刻(ちょうこく)を始める。直彫(じかぼ)りによる石彫(せきちょう)の第一人者で,長崎(ながさき)市にある「長崎(ながさき)26殉教者記念像(じゅんきょうしゃきねんぞう)」が有名。自身もカトリック信者(しんじゃ)で,信仰(しんこう)に根ざした作品も数多い。島原(しまばら)・天草一揆(あまくさいっき)を題材(だいざい)に制作(せいさく)した「原(はら)の城(しろ)」はローマ法王庁(ほうおうちょう)に寄贈(きぞう)され,ローマ法王(ほうおう)より[大聖(たいせい)グレゴリオ騎士団長(きしだんちょう)]の勲章(くんしょう)が授与(じゅよ)された。秋田(あきた)県田沢(たざわ)湖の「たつこ像(ぞう)」,釧路(くしろ)市幣舞橋(ぬさまいばし)の「道東の四季(しき)-春-」など,その作品は全国各地(かくち)に設置(せっち)されている。