JR在来線の,客車を使用した寝台列車のことをいうよび名。1956年(昭和31)年に運行を開始した東京-博多を結ぶ寝台特急列車「あさかぜ」が,58年,青く塗装した20系という専用客車を用いるようになり,さらに1964(昭和39)年から上野-青森を結ぶ寝台特急「はくつる」にもこの客車が利用されるようになって,寝台特急列車を「ブルートレイン」とよぶようになったといわれている。鉄道研究者のあいだでは,厳密には,20系・14系・24系の寝台車で大部分が編成され,連結する座席車も指定席である寝台専用列車のみをブルートレインと定義している。ブルートレインは1970年代前半,運行本数も人気もピークをむかえたが,しだいに飛行機・新幹線・高速バスに客足を奪われ,80年代後半からはつぎつぎと廃止されていった。2015(平成27)年8月,上野―札幌の間を結ぶ「北斗星」が運転を終了し,全て廃止された。