へいけびわ【平家琵琶】 (1)琵琶(びわ)の一種(いっしゅ)。4弦(げん)5柱(じ)(音程(おんてい)を決める横棒(よこぼう))で,雅楽(ががく)の楽琵琶(がくびわ)と同じ形であるが,持ち歩きに便利(べんり)なように小型(こがた)で,柱(じ)がひくくじょうぶにつくられている。(2)平家琵琶(へいけびわ)を伴奏楽器(ばんそうがっき)として『平家物語(へいけものがたり)』を朗唱(ろうしょう)する音楽のことで,平曲(へいきょく)ともいう。鎌倉(かまくら)時代初期(しょき),盲目(もうもく)の琵琶法師(びわほうし)生仏(しょうぶつ)が語ったのに始まるという。しかし,今日では数人がその芸(げい)をつたえるにすぎない。