ヘイトスピーチ 特定(とくてい)の人種(じんしゅ)・民族(みんぞく)・国籍(こくせき)・宗教(しゅうきょう)・性別(せいべつ)・身分(みぶん)・職業(しょくぎょう)などに属(ぞく)する集団(しゅうだん)や個人(こじん)に対(たい)する,憎(にく)しみ(ヘイト)をむきだしにした差別的(さべつてき)な言動(げんどう)。日本では2000年代(ねんだい)に入(はい)ってから,在日韓国(ざいにちかんこく)・朝鮮人(ちょうせんじん)が多(おお)く住(す)む東京(とうきょう)の新大久保(しんおおくぼ)や大阪(おおさか)の鶴橋(つるはし)で在日韓国(ざいにちかんこく)・朝鮮人(ちょうせんじん)を攻撃(こうげき)するデモがひんぱんに発生(はっせい)し,問題化(もんだいか)した。これを受(う)けて,国会(こっかい)でヘイトスピーチを取(と)りしまる法律(ほうりつ)の整備(せいび)が進(すす)み,2016(平成(へいせい)28)年5月にヘイトスピーチ対策法(たいさくほう)が成立(せいりつ),6月に施行(しこう)された。しかし,禁止事項(きんしじこう)や罰則(ばっそく)が設(もう)けられていないため,実効性(じっこうせい)を疑問視(ぎもんし)する声(こえ)もある。