夏に南の空の,天の川付近に見られる星座。へび座と一体の星座として見ると,とても大きな星座となる。α星ラス・アルハゲとη星サビクの2個の2等星があるが,α星のほうが明るい。ラス・アルハゲは「ヘビつかいの頭」という意味。へびつかい座には,おもな球状星団としてM10,M12,M14が見られる。
〔星座の探し方〕
さそり
座の1
等星アンタレスの
上側に
広がっている,
大きな
将棋の
駒のような
五角形がへびつかい
座である。その
両脇に,へび
座の
頭部と
尾部がわかれわかれにある。6月
上旬は0
時ごろ,7月
上旬は22
時ごろ,8月
上旬は20
時ごろに
真南の
空の
中ぐらいの
高さのところに
見える。
〔星座に関する神話〕
ギリシャ
神話では,いちばん
優れた
名医とたたえられたアスクレピオスが,
健康のシンボルとされるヘビを
持つ
姿といわれる。アスクレピオスは
人の
命を
助けることに
熱心になるあまり,
死者を
生き
返らせることも
始めてしまったため,
大神ゼウスによって
雷の
矢で
撃ち
殺される。しかし,
医者としての
腕前をおしんで
星空にあげられたとされる。