ベラスケス(ディエゴ=ロドリゲス=) (1599〜1660)スペインの画家。セビリアに生まれ,24歳(さい)で国王フェリペ4世の宮廷(きゅうてい)画家となった。はじめは黒色と灰(はい)色を多く使った暗い色彩(しきさい)が特徴的(とくちょうてき)であったが,イタリア旅行後は,ティツィアーノらのベネチア派(は)の影響(えいきょう)を受け,色彩(しきさい)もあたたかみのあるものに変化(へんか)した。とくに肖像(しょうぞう)画に傑作(けっさく)が多い。代表作に「教皇(きょうこう)インノセント10世像(ぞう)」「ブレダの開城(かいじょう)」「紡績女工(ぼうせきじょこう)」などがある。