ベルギー（王国）

西ヨーロッパ，北海に面する国。政体(せいたい）は立憲(りっけん）君主制(せい）で，元首は国王。首都ブリュッセル。南部は森林におおわれた高原。中部は丘陵地帯(きゅうりょうちたい）で，北西部は低地(ていち）が広がる。気候(きこう）は比較的(ひかくてき）温和。小麦・大麦・ジャガイモ・テンサイなどを栽培(さいばい），ブタ・牛などを飼育(しいく）。地元の石炭と鉄鉱石(てっこうせき）を原料(げんりょう）に鉄鋼(てっこう）業が古くから発達(はったつ）した南東部の工業地域(ちいき）に代わり，近年は，北西部の臨海(りんかい）工業地帯(ちたい）で鉄鋼(てっこう）・石油化学などの工業が発展(はってん）。1830年オランダから独立(どくりつ）。EU（ECの後身）加盟(かめい）国で，ブリュッセルはEU本部の所在(しょざい）地。面積(めんせき）：3．1万km²，人口：1071万。

〔国名の由来〕

ゴール語のベルガエ（「戦士」という意味）と，ケルト語の「沼(ぬま）と森林」に由来するともいう。

〔国旗(こっき）の由来〕

黒，黄，赤，の3色は，ブラバン公家の，「黒地に赤い舌(した）を出した黄色いライオン」の紋章(もんしょう）にちなむ。赤は勝利(しょうり），黄は円熟(えんじゅく），黒は力を表す。

コーチ

複数(ふくすう）言語国家で，1963年以降(いこう），北半部はフラマン語（オランダ語系(けい）），南半部はワロン語（フランス語系(けい）），首都ブリュッセルは両者，ドイツとの国境(こっきょう）ぞいはドイツ語が使われている。