秋の天頂の北よりに見える星座。β星アルゴルは2.1等から3.4等の間を変光する食変光星で,周期は2.867日である。この種類の変光星の代表的なもので,アルゴル型とよばれる。1901年に新星が出現したが,肉眼では見えない。また,2つの散開星団が接近したペルセウス座二重星団がある。8月の中旬には,ペルセウス座流星群が見られる。
〔星座の探し方〕
11月
中旬の0
時ごろ,12月
中旬の22
時ごろ,1月
中旬の20
時ごろに,
北の
空高く
頭のほぼ
真上に
見えるようになる。カシオペヤ
座から
続く
東方向のあわい
天の
川の
中にある。カシオペヤ
座とぎょしゃ
座にある1
等星カペラの
間を
探すとよい。
〔星座に関する神話〕
古代エチオピア
王国のアンドロメダ
王女が,
化け
物クジラのいけにえとして
海岸にくさりでつながれているとき,ペルセウス
王子は
天馬ペガススにまたがって
空からかけおりてきて,
間一髪でアンドロメダを
救った。ペルセウスとアンドロメダは
結婚し,
幸せに
暮らしたといわれる。
星座は,
右手に
剣をかかげ,
左手には
退治したメドゥーサの
首のヘビの
髪の
毛をつかんだ
姿を
表している。
妖怪メドゥーサの
額に
位置する
β星のアルゴルは「
悪魔の
星」という
意味の
名前である。