ぼうちょう【膨張】 物体は温度の変化(へんか)にともなってその長さや断面積(だんめんせき),体積(たいせき)などがかわる。もとの温度になれば変化(へんか)ももとに返る。このような変化(へんか)を熱膨張(ねつぼうちょう)または単(たん)に膨張(ぼうちょう)という。固体(こたい)の熱膨張(ねつぼうちょう)はきわめてわずかであるので,次の式で示(しめ)される。t ℃の長さをl ,t′ ℃の長さをl′とすると,l′= l {1 + a (t′ - t)}となる。a は物質(ぶっしつ)によって定まっている長さの膨張(ぼうちょう)係数で,線膨張率(ぼうちょうりつ)という。よく膨張(ぼうちょう)するものほどa は大きい。体積(たいせき)についても,これと似(に)た式で示(しめ)される。◇25mの鉄では,20℃上がると約(やく)6mmのびる。