ほうのもとのびょうどう【法の下の平等】

法令(ほうれい）の適用(てきよう）がすべての国民(こくみん）に平等であること，また，法令(ほうれい）自体も平等な権利(けんり）・義務(ぎむ）が定められるべきこと。法(ほう）の下の平等は，人権(じんけん）保障(ほしょう）のなかでも最(もっと）も基本的(きほんてき）なものであるが，明治憲法(めいじけんぽう）には，身分差別(さべつ）（皇族(こうぞく）・華族(かぞく）・平民(へいみん））や男女差別(さべつ）の規定(きてい）があった。

コーチ

日本国憲法(けんぽう）は第14条(じょう）で明確(めいかく）に，国民(こくみん）の法(ほう）の下の平等を保障(ほしょう）している。

条文

〔日本国憲法(けんぽう）〕

第14条(じょう） (1)すべて国民(こくみん）は，法(ほう）の下に平等であって，人種(じんしゅ），信条(しんじょう），性別(せいべつ），社会的(しゃかいてき）身分又(また）は門地(もんち）により，政治的(せいじてき），経済的(けいざいてき），又(また）は社会的関係(しゃかいてきかんけい）において，差別(さべつ）されない。

(2)華族(かぞく）その他の貴族(きぞく）の制度(せいど）は，これを認(みと）めない。