単位体積の飽和した空気中にふくまれる水蒸気量。ふつう1m3中の水蒸気のグラム(g)数で示す。空気中にふくむことができる水蒸気量には限度があり,それ以上ふくむことができない状態にある空気は水蒸気で飽和しているという。飽和空気にふくまれる水蒸気量は空気の温度(気温)だけできまり,空気の温度が高いほど大きい。飽和空気の温度が上がると空気は不飽和となり,さらに水蒸気をふくむことができる。飽和空気の温度が下がると飽和水蒸気量が小さくなるので,空気中にふくみきれない水蒸気が凝結して水滴になる。
コーチ
28℃で1m
3中に15.4gの
水蒸気をふくむ空気の温度が18℃に下がると,18℃の
飽和水蒸気量は15.4gなので
露点に
達し,8℃に下がると,8℃の
飽和水蒸気量は8.3gなので,7.1gの
水蒸気が
水滴になる。