ほくちょう【北朝】 (1)中国で5〜6世紀(せいき),華北(かほく)に国をたてた北魏(ほくぎ),その分裂(ぶんれつ)した東魏(とうぎ)・西魏(せいぎ),それぞれのあとを受けた北斉(ほくせい)・北周(ほくしゅう)の諸(しょ)王朝。またはその時代。五胡(ごこ)十六国と隋(ずい)との間にあたる。(2)日本で,建武(けんむ)の新政(しんせい)のあとの南北朝(なんぼくちょう)時代,京都(きょうと)にあった朝廷(ちょうてい)。足利尊氏(あしかがたかうじ)が1336年に光明天皇(こうみょうてんのう)を立てたのが始まりで,吉野(よしの)(奈良(なら)県)にうつった後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の南朝に対抗(たいこう)。以後(いご),北朝は後小松天皇(ごこまつてんのう)のときの南北朝の合一(1392年)までつづいた。南北朝(なんぼくちょう)の争乱(そうらん)