ほこうしゃてんごく【歩行者天国】 繁華街(はんかがい)などの道路から一定の時間,車をしめだした,歩行者が自由に歩ける区域(くいき)や制度(せいど)のこと。アメリカ,ニューヨークのリンゼイ市長が五番街(ごばんがい)に実施(じっし)したのが始まり。日本では,1970(昭和45)年に東京(とうきょう)銀座(ぎんざ)や新宿(しんじゅく)・浅草(あさくさ)・池袋(いけぶくろ)の4か所で実施(じっし)され,全国各地(かくち)に広まった。1970年代に最盛(さいせい)期をむかえ,東京(とうきょう)の原宿(はらじゅく)や表参道(おもてさんどう)などでは「ホコ天」の愛称(あいしょう)でよばれ「竹の子族」などの若者(わかもの)文化を生み出した。だが,徐々(じょじょ)に「車優先(ゆうせん)の社会から人間優先(ゆうせん)」という本来の目的(もくてき)がうすれ,1990年代半ばごろから廃止(はいし)・縮少(しゅくしょう)の方向に進んでいる。