ホスピス がんなどにおかされ,なおる見こみがなく死を間近にひかえた末期患者(まっきかんじゃ)の看護(かんご)システムのこと。患者(かんじゃ)の価値観(かちかん)を尊重(そんちょう)し,医師(いし)による積極的(せっきょくてき)な治療(ちりょう)は行わず,痛(いた)みを和らげる程度(ていど)のことだけをする。患者(かんじゃ)が在宅(ざいたく)ケアを希望(きぼう)する場合には,その希望(きぼう)をかなえ,医者や看護師(かんごし),ボランティアが訪問(ほうもん)して死にゆく患者(かんじゃ)をささえていく。◇1967年,ロンドンに近代ホスピスの施設(しせつ)が開設(かいせつ)された。日本においても,1980年代になっていくつかの病院でホスピス=ケアが始まった。