ボツリヌスきん【ボツリヌス菌】 最(もっと)も危険(きけん)な食中毒(しょくちゅうどく)の病原菌(きん)の一種(いっしゅ)。腸(ちょう)づめ菌(きん)ともいわれる。嫌気性細菌(けんきせいさいきん)。この菌(きん)自体には病原性(せい)はないが,毒素(どくそ)を生産(せいさん)し,腸(ちょう)づめやかんづめなどによる食中毒(しょくちゅうどく)(ボツリヌス中毒(ちゅうどく))の原因(げんいん)となる。わが国では,いずし(塩蔵(えんぞう)した魚と白米を発酵(はっこう)させて作るすし)や,からしレンコンによる食中毒(しょくちゅうどく)が,過去(かこ)にある。毒素(どくそ)は80℃,30分の加熱(かねつ)で破壊(はかい)される。(分裂菌類(ぶんれつきんるい) 真正細菌(しんせいさいきん)目)