ボリビア（多民族国）

南(みなみ）アメリカ州(しゅう）の中央部(ちゅうおうぶ）にある内陸国(ないりくこく）。政治体制(せいじたいせい）は共和制(きょうわせい）で，元首(げんしゅ）は大統領(だいとうりょう）。首都(しゅと）：ラパス，面積(めんせき）：110万(まん）km²（2015年），人口(じんこう）：1105万(まん）（2017年），言語(げんご）：スペイン語(ご），36の先住民(せんじゅうみん）の言語(げんご）（すべて公用語(こうようご）），宗教(しゅうきょう）：キリスト教(きょう）（カトリック，プロテスタントなど），民族(みんぞく）：先住民(せんじゅうみん），メスチソ，ヨーロッパ系(けい）（白人(はくじん））。

〔自然(しぜん）のようす〕

国土(こくど）の西部(せいぶ）をアンデス山脈(さんみゃく）が走(はし）る。北部(ほくぶ）と東部(とうぶ）はアマゾン川(がわ）流域(りゅういき）で，低地(ていち）が広(ひろ）がり，熱帯(ねったい）に属(ぞく）する。西部(せいぶ）のアンデス山脈(さんみゃく）の高原地帯(こうげんちたい）は高山気候(こうざんきこう）で，温和(おんわ）で過(す）ごしやすい。標高約(ひょうこうやく）3600mにある首都(しゅと）ラパスは，世界一標高(せかいいちひょうこう）が高(たか）い首都(しゅと）。

〔あゆみ〕

インカ帝国(ていこく）の一部(いちぶ）だったが，16世紀前半(せいきぜんはん）にスペインの植民地(しょくみんち）となった。1825年にスペインから独立(どくりつ）した。1879（明治(めいじ）12）年からのチリとの争(あらそ）いで太平洋岸(たいへいようがん）を奪(うば）われ，内陸国(ないりくこく）になった。

〔産業(さんぎょう）のようす〕

主産業(しゅさんぎょう）は鉱業(こうぎょう）で，天然(てんねん）ガス・スズ・銀(ぎん）・鉛(なまり）・亜鉛(あえん）・石油(せきゆ）などを産出(さんしゅつ）する。なかでも天然(てんねん）ガスが重要(じゅうよう）な輸出品(ゆしゅつひん）となっている。また，農牧業(のうぼくぎょう）に従事(じゅうじ）する国民(こくみん）が多(おお）く，ダイズ・サトウキビ・トウモロコシ・ジャガイモなどが栽培(さいばい）されている。

〔日本との貿易(ぼうえき）〕

ボリビアから日本への輸出(ゆしゅつ）：亜鉛鉱(あえんこう）・鉛鉱(えんこう）など。

ボリビアの日本からの輸入(ゆにゅう）：乗用車(じょうようしゃ）・バスとトラックなど。（2015年）

〔国名(こくめい）の由来(ゆらい）〕

ラテンアメリカ独立運動(どくりつうんどう）の指導者(しどうしゃ）であったシモン＝ボリーバルの名(な）を記念(きねん）して国名(こくめい）とした。

〔国旗(こっき）の由来(ゆらい）〕

赤(あか）は動物資源(どうぶつしげん），黄(き）は鉱物資源(こうぶつしげん），緑(みどり）は植物資源(しょくぶつしげん）を表(あらわ）す。紋章(もんしょう）には9地方(ちほう）を表(あらわ）す9つの星(ほし），コンドルやリャマなどをえがく。