ほんじん【本陣】 江戸(えど)時代,街道(かいどう)の宿場(しゅくば)で大名・宮家(みやけ)・公家(くげ),公用の幕府(ばくふ)役人など,身分の高い人および特権(とっけん)者のためにもうけられた宿舎(しゅくしゃ)。参勤交代(さんきんこうたい)の制(せい)によって発達(はったつ)し,門・玄関(げんかん)・上段(じょうだん)の間などをそなえた,りっぱな建物(たてもの)であった。本陣(ほんじん)の主人は名字(みょうじ)・帯刀(たいとう)をゆるされ,宿場(しゅくば)名主(なぬし)をかねる有力者であった。コーチ 本陣(ほんじん)にあきのないとき,または人数が収容(しゅうよう)しきれない場合にそなえて,脇本陣(わきほんじん)がもうけられた。