マイコプラズマ 真生細菌(しんせいさいきん)の1種(しゅ)。マイコプラズマ肺炎(はいえん)をひきおこす病原菌(きん)として知られる。一般的(いっぱんてき)な真生細菌(しんせいさいきん)と異(こと)なり細胞壁(さいぼうへき)をもたず,細胞(さいぼう)の形を変(か)えられるという性質(せいしつ)をもつため,減菌(げんきん)フィルターを容易(ようい)に通過(つうか)し,侵入(しんにゅう)が見逃(みのが)されやすいということが特徴(とくちょう)。ヒトに感染(かんせん)するとマイコプラズマ肺炎(はいえん)をひきおこす場合がある。ふつうの肺炎球菌(はいえんきゅうきん)による肺炎(はいえん)にくらべ症状(しょうじょう)は軽いが,大人では長いあいだ風邪(かぜ)の症状(しょうじょう),せきが続(つづ)くと思いながら放置(ほうち)するうちに重症(じゅうしょう)化する例(れい)がある。◇2011(平成(へいせい)23)年は過去(かこ)10年間で最大(さいだい)の感染(かんせん)者数が確認(かくにん)されている。