まえだとしいえ【前田利家】 (1538〜1599)安土桃山(あづちももやま)時代の武将(ぶしょう)。加賀藩(かがはん)(石川(いしかわ)県)の祖(そ)。織田信長(おだのぶなが)に仕え,越前(えちぜん)国府中(ふちゅう)(今の福井(ふくい)県越前(えちぜん)市)の城主(じょうしゅ)となったが,賤ヶ岳(しずがたけ)の戦(たたか)いから豊臣秀吉(とよとみひでよし)に服属(ふくぞく)し,天下統一(とういつ)の事業に協力(きょうりょく),加賀(かが)を支配(しはい)する大大名となった。のち五大老(ごたいろう)の1人に任(にん)じられ,秀吉(ひでよし)の死後は大阪城(おおさかじょう)にいて豊臣秀頼(とよとみひでより)を補佐(ほさ)し,豊臣(とよとみ)家と徳川(とくがわ)家との対立の調整につくしたが,病死。その死は豊臣氏(とよとみし)の衰退(すいたい)を早めた。