まえだゆうぐれ【前田夕暮】 (1883〜1951)近代の歌人。神奈川(かながわ)県に生まれる。本名洋造(ようぞう)。1910年『収穫(しゅうかく)』で出発,自然主義(しぜんしゅぎ)の歌人,絵画的(かいがてき)な短歌をよむ,自由律(りつ)の短歌をよむ,ふたたび伝統的(でんとうてき)な形式をまもる短歌をよむ,とかれの歌は時代とともにかわった。歌集は『生くる日に』『水源地帯(すいげんちたい)』など。◇「向日葵(ひまわり)は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひ(い)ささよ」