マチス(アンリ=) (1869〜1954)フランスの画家。はじめパリで法律(ほうりつ)を学んだが,のち絵画に転じ美術(びじゅつ)学校に入った。1905年の展覧(てんらん)会に原色をふんだんに使った大胆(だいたん)な作品を出品し,ドランやブラマンクらとともに野獣主義(やじゅうしゅぎ)(フォービスム)を代表する画家としてみとめられた。その後,立体派(は)の影響(えいきょう)を受けたが,1923年ごろからはふたたび明るい色彩(しきさい)と単純(たんじゅん)化された画面構成(こうせい)の作風にもどった。◇バンスの礼拝堂(れいはいどう)の装飾(そうしょく)は晩年(ばんねん)の代表作。