まっぽうしそう【末法思想】 平安時代中期から流行した仏教(ぶっきょう)の歴史観(れきしかん)。シャカの死後,2000年(この期間を正法(しょうほう)・像法(ぞうほう)の世という)をへると末法(まっぽう)の世となり,仏法(ぶっぽう)がおとろえて世の中が乱(みだ)れるという思想で,日本では1052年からその時代に入るとされた。コーチ 当時,藤原氏(ふじわらし)の全盛(ぜんせい)にもかかわらず,世の中がみだれてきたため,末法(まっぽう)思想が広く信(しん)じられるようになり,来世の極楽(ごくらく)往生(おうじょう)をねがう浄土(じょうど)教がさかんになった。